LinuCレベル1 ver.10 102試験対策 後半
管理業務
ユーザとグループの管理
ユーザーを追加するコマンド:useradd
-u UID | ユーザID(UID)を指定 |
-g グループ名/GID | プライマリグループを指定 |
-G グループ名/GID | サブグループを指定 |
-c コメント | コメントを指定 |
-d ディレクトリ名 | ホームディレクトリを指定 |
-s パス | ログインシェルを指定 |
-m | ホームディレクトリを作成 |
ユーザー追加次にホームディレクトリが生成される際に参照されるディレクトリ
:/etc/skel/
ユーザを削除するコマンド:userdel
-r (–remove) | ホームディレクトリも削除 |
-f (–force) | ログイン中のユーザを削除 |
ユーザ | ユーザ名 |
パスワード | パスワード蘭 (/etc/shadowで管理) |
UID | ユーザに割り当てられているID |
GID | ユーザがプライマリグループとして所属しているグループのID |
コメント | ユーザの本名などを記載できる |
ホームディレクトリ | ユーザのホームディレクトリ |
ログインシェル | ユーザが利用するシェル |
ジョブ管理
cronジョブを操作するコマンド:crontab
-e | cronジョブの追加、編集 |
-l | cronジョブの表示 |
-r | cronジョブをすべて削除 |
crontabにより編集した情報は、/var/spool/cron/ディレクトリにユーザ名がついた情報として保存される。
cronジョブが記録されているファイル・ディレクトリ
- /var/spool/cron/ユーザ名
- /etc/crontab
- /etc/cron.d/ディレクトリ
ディレクトリ名 | 実行するタイミング |
/etc/cron.hourly/ | 1時間に1回 |
/etc/cron.daily/ | 1日に1回 |
/etc/cron.weekly/ | 1週間に1回 |
/etc/cron.monthly/ | 1月に1回 |
指定したタイミングで1回だけジョブを実行するコマンド:at
-f ファイル | 指定したファイルの内容を実行 |
-l | atジョブの一覧表示 atqと同じ |
-c ジョブ番号 | 指定したatジョブの内容を表示 |
-r ジョブ番号 | atジョブの削除 atrmと同じ |
cronとatのアクセス制御
- /etc/cron.allow, /etc/at.allowがある
ファイル内に記述されたユーザのみ利用可能 - /etc/cron.deny, /etc/at.denyがある
ファイル内に記述されていないユーザのみ利用可能 - どちらのファイルもない
rootユーザのみ利用可能
文字コードを変換するコマンド:iconv
-f | 変換対象となる文字コードを指定(from) |
-t | 変換後の文字コードを指定(to) |
-l | 指定できる文字コードの一覧を表示 |
タイムゾーンの設定方法
- TZ変数で設定
- /etc/timezoneを編集
- /usr/share/zoneinfo/以下のファイルを/etc/localtimeにコピー
設定できるタイムゾーンの値を表示するコマンド:tzselect
タイムゾーン設定を対話式で実行:tzconfig
重要なシステムサービス
メール転送エージェントの基本
MTA
- sendmail
- postfix
- qmail
- exim
メールボックスの内容を確認、もしくはメールを送信するコマンド:mail
メールの転送先を指定するファイル:/etc/aliases
メールのエイリアス設定を有効化するコマンド:newaliases
/etc/aliases.dbファイルに反映
メールキューの内容を表示するコマンド:mailq
オープンソースの概念とライセンス
LinuC レベル1Version 10.0 新出題範囲学習補助教材
オープンソースのライセンス
- GNU General Public License(GPL)
- GNU Affero General Public License(AGPL)
- GNU Lesser General Public License(LGPL)
- Mozilla Public License(MPL)
- BSD 系のライセンス
- パブリックドメイン
(1) GNU General Public License(GPL)
特徴「コピーレフト」。
GPL でライセンスされたソフトウェアを頒布する時には、ソースコードをつけて、再頒布をすること。
そのため、GPL ライセンスのソフ トウェアを受け取った人は必ずソースコードを入手できる。
(2) GNU Affero General Public License(AGPL)
GNU Affero General Public License(AGPL)は、GPL とほぼ同じライセンス。違 いは、AGPL でライセンスされたソフトウェアをサービスとして使う場合にも、利用者にソースコードを提供する必要があること。
(3) GNU Lesser General Public License(LGPL)
主にライブラリ用に作成されたライセンス。
LGPL では、利用者自身の利用のための改変ならびにそのような改変をデバッグするためのリバースエンジニアリングを認めるという条件をつければ、LGPL でライセンスされたライブラリを使うソフトウェ アを独自のライセンスを設定できるようにしている。
こうすることで、LGPL でライ センスされたライブラリを商用プログラムでも利用できる。
(4) Mozilla Public License(MPL)
Mozilla Foundation によって作成されたライセンス。
MPL でライセンスされたソ フトウェアは、必ずソースコードをつけて再頒布しなければならないが、ソースコー ドの提供がない、他のライセンスが適用されるソフトウェアと組み合わせることが可能。
(5) BSD 系のライセンス
カリフォルニア大学が定めたライセンス。
「無保証」であることを明記することと、著作権およびライセンス条文自身を表示すれば再頒布することができるライセンスです。
GPL のようにソースコードもいっしょに 再頒布する必要はありません。
BSD 系のライセンスとしては、カリフォルニア大学が定めたライセンスのほかに、マサチューセッツ工科大学が定めたライセンス(MIT ライセンス)、Apache Software Foundation (ASF) によって作成された Apache License がある。
(6) パブリックドメイン
パブリックドメインは、著作権が発生していないか、失効した状態のことを言います。 パブリックドメインというライセンスがあるわけではありません。
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